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2024.8.5 更新

あばれ祭り!キリコが大乱舞!石川県能登町宇出津の炎の祭り

複数のキリコ
神輿に群がる男達
神輿を川へ投げ込む男達
入宮する男達
あばれ祭りの広告

石川県の無形民俗文化財にも指定されている「あばれ祭り」。
能登町の宇出津(うしつ)を代表するこのお祭りはその名の通りキリコや神輿が大暴れ!
そんなあばれ祭りの歴史から見どころまで一挙にご紹介します。

1.あばれ祭りとは

複数のキリコと炎
複数のキリコと炎

石川県能登町宇出津で行われるあばれ祭りは、地元の八坂神社によって主催される勇壮な祭りです。
宇出津では神輿を手荒く扱えば扱うほど神様が喜ぶという言い伝えがあり、現在のあばれ祭りは、高さ約7メートルのキリコが町を練り歩き、2基の神輿を海や川、火の中に投げ込む祭りとして知られています。
また、祭りの開催中に大勢の親戚や友人を自宅に招いてもてなす「ヨバレ」は能登ならではの風習です。

キリコに乗る女達

この祭りには性別や年齢に関係なく町の人々全員が参加し、男性だけでなく女性もキリコに肩を入れ、笛を吹いたり太鼓を叩いたりします。
子どもたちも夜遅くまで祭りに参加し、子どもがキリコを担いで町を練り歩きます。
故郷を離れ県外で生活している人たちが、祭りのために地元に帰ってくるほど「あばれ祭り」は地元民に愛されています。

2.開催時期について

毎年7月第1週金曜日および土曜日に行われます。
2024年は7月5日(金)・6日(土)に開催します。

3.見どころ大紹介

3-1.見どころ① キリコの大松明乱舞!

キリコと松明

1日目の午後9時ごろ。
宇出津港の中心にあるいやさか広場では40数本のキリコが大松明の火の粉の中を乱舞する光景が見られます。 

いやさか広場にある5本の柱松明(はしらたいまつ)と3基の置松明(おきたいまつ)は、古来より炎の明かりで神様を迎える役割を担ってきました。
祭りの参加者は太鼓の音に合わせ、「イヤサカヨッセ、サカヨッセ」と声をあげながら、ひたすら練り回り、ご利益があるといわれる松明の火の粉を浴びるためどんどん炎に近づく様子は見ものです。
燃え上がる炎と降りかかる火の粉の迫力に、担ぎ手のみならず観客の気分も高揚し、祭りのムードは最高潮に達します。

3-2.見どころ② 梶川へ神輿を投げこみ!

神輿を川へ投げ込む男達

午後11時30分。
神輿はキリコを前後に従えて八坂神社に向かって出発します。                        
八坂神社境内に入る直前、「チョーサ、チョーサ」という勇ましい掛け声とともに、担ぎ手たちは梶川の上流に設置された柱松明のある清流に神輿を投げ込み、水中に叩きつけ、転がします。
この破天荒な様子は迫力満点で見応えがあります。
祭りの参加者は神社へ入る前の最後の禊ぎとして、梶川に神輿を投げ入れ、松明から落ちる火の粉を浴びて清流で身を清めるのです。
この禊ぎを経て、境内へと向かうことになります。

3-3.見どころ③ クライマックス、神輿の入宮!

入宮する男達
神輿を燃やす男達

午前0時、あばれ神輿の最後の荒行が始まります。
2日間にわたって町中を練り歩いた神輿が、全ての災いを境内の火の中で焼き払い、社殿に帰ります。                             
暴れ方が足りないと社殿の中で神様が暴れ、災いが起きるとも伝えられていることから、担ぎ手にとっても最後の正念場であり、見せ場でもあります。
参加者はもちろん、観客までもが熱気を感じ、固唾を呑んで見守ります。
あばれ祭りだからこそ味わえるエネルギーや町の一体感、人情などがそこにはあります。
大迫力の祭りの雰囲気に魅了されること間違いなしの見応えあるフィナーレです。

4.宇出津(能登区域)の現状

宇出津の現状

・現在の道路状況
金沢方面から宇出津に車で行くまで、途中の道路のコンディションはあまりよくありませんので宇出津に行かれる際はご注意ください。

・あばれ祭り参加者の現状
能登半島地震の影響により今年は神輿やキリコの数、担ぎ手が不足しており、規模を縮小して開催する予定です。

5.【被災支援】6月21日までクラウドファンディング実施中

クラウドファンディングの広告

宮司の長女・加藤藍子さんは酒垂神社の再建と能登の復興のため、クラウドファンディングを立ち上げました。
リターンには倒れた御神木を用いた返礼品や御朱印などを準備されています。
クラウドファンディングを通じて、能登を応援しませんか。
詳細は下記のリンクからご確認お願い致します。

6.アクセス(2024年5月10日 時点)

能登の道路
能登の道路

・飛行機:能登空港からタクシーで約30分
・車:                                                ①金沢方面→宇出津 のと里山街道で穴水IC付近下車
 ※案内看板あり 後、下道42分
②宇出津→金沢方面 徳田大津ICからのと里山街道へ
・バス:輪島特急に合わせて穴水珠洲C線 臨時運行 
 金沢駅西口⇔のと里山空港⇔いやさか広場前
・電車:金沢駅からJR七尾線・能登鉄道で穴水駅まで約2時間、穴水から路線バスで能登町まで約50分
★臨時駐車場案内★
・宇出津新港臨時駐車場 いやさか広場まで徒歩約15分
・漁協製氷施設前臨時駐車場 いやさか広場まで徒歩12分
・遠島山公園臨時駐車場 いやさか広場まで約15分

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。

記事作成者:COREZO