雑学・コラム 石川県

2025.2.26 更新

加賀れんこんとは?特徴と農家&地元民おすすめの美味しい食べ方を紹介!

加賀れんこん2
れんこん
れんこんお焼き
はす蒸し

石川県金沢市の名産物「加賀野菜」の1つで人気高い「加賀れんこん」。
普通のれんこんと比べてどんな味?
美味しい食べ方は?
そんな疑問にお答えします!

1.加賀れんこんとは

加賀れんこん
れんこん

加賀れんこんとは、石川県金沢市で古くから生産されてきた伝統野菜「加賀野菜」の1つです。
歴史は古く江戸時代まで遡り、加賀藩5代藩主である前田綱紀が参勤交代の折、美濃国(現在の岐阜
県南部)からはすの苗を持ち帰り、金沢城内に植えたことが始まりと伝えられています。
これまでに様々な品種で作られていましたが、現在は「志那白花(しなしろはな)」という品種が主流になりました。
加賀れんこんの収穫は夏から始まり、旬は冬と言われています。

2.加賀れんこんの特徴や風味

加賀れんこん2

加賀れんこんは一般的なれんこんと比較し、節と節の間が短く、肉厚なので穴が小さいのが特徴です。
また、でんぷん質が多く、調理する際にはつなぎを必要としないほど強い粘りがあります。
加賀れんこんが多く栽培される金沢市や河北潟干拓地は、寒暖差や粘土質の泥地という土壌条件が
揃っており、きめ細かく粘り強い「れんこんらしい食感」に育つ環境と言われています。
旬の冬を迎えると、もっちり感や甘味がさらに強くなります。

3.加賀れんこんの栄養価や効能

泥つきれんこん
予防マスク

加賀れんこんは、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、鉄を豊富に含んでいると言われています。
ビタミンCは疲労回復、風邪予防やインフルエンザ予防に効果的なため、旬である冬だからこそ積極的に摂り入れたいですね。
れんこんのおろし汁はガーゼで湿らせ鼻に詰めると鼻づまりに効き、れんこん汁自体は母乳の出をよくするなど昔から言われているそうです。

4.おすすめの食べ方をご紹介!

れんこんお焼き
れんこん叩き
はす蒸し

一般的に加賀れんこんは郷土料理である「はす蒸し」を始め、すり流し汁や煮物などで気軽に食べられます。
加賀れんこん本来の風味やもっちり感を味わうなら、シンプルな「お焼き」がおすすめです!
①すりおろす
②少し絞る(しぼり汁は汁物に使えます)
③塩少々入れる
④小判型に成形
⑤両面を焼く
以上の工程で簡単に美味しくできます。

農家さんは
・れんこんを叩いて、オリーブオイル、にんにく、塩と一緒に炒める(写真2枚目)
・叩いたれんこんを電子レンジ(500Wで約4分)で温め、酢と少しの砂糖と絡める
・すり流して、またはすりおろしたものを団子状に丸めてみそ汁に入れる
このようにして気軽に食べられているそうです。

ぜひご参考に、加賀れんこんを楽しんでみてくださいね!

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。

記事作成者:COREZO