雑学・コラム 石川県

2024.12.18 更新

【今注目のボナース米!】食器から生まれた肥料で育ったコシヒカリ

ボナース米
ボナース
ボナース米栽培

米不足が深刻化している今、石川県が誇る陶磁器メーカーNIKKO(ニッコー)がなんと、石川県白山市の農家さんと協力し、米作りに挑戦していました。
それも"食器から生まれた肥料"を使った米作りです。
どんな肥料を使っているのか、お米の味はどうなのか、その謎に迫ります。

1.捨てられる食器から生まれた世界初の肥料「BONEARTH®(ボナース)」とは?

ボナース

石川県白山市に本社を置くニッコー株式会社は、「世界一白い食器を作るメーカー」として有名です。
家庭の食卓を彩るだけでなく、世界中のホテルやレストランでも愛用されており、石川県が誇る企業の一つです。
そんなニッコーがサーキュラーエコノミー(循環経済)の取り組みとして、工場での生産過程で生じる規格外品を、独自のリサイクル技術で肥料「ボナース®」として生まれ変わらせることに成功しました。
今後は、自社の製品を使っている取引先(レストランなど)から、破損などのため本来廃棄されるはずだった食器を回収しボナース®へとリサイクルすることで、より多くの食器の循環を目指します。

ボナース

食器がなぜボナース®という肥料として活用できるのでしょうか?
ニッコーの主力商品であるボーンチャイナ(原料に骨灰を含む陶磁器)は、主成分がリン酸三カルシウムです。
これが肥料として有効であり、植物が根から出す酸に触れると、溶けて養分となり、植物に吸収されます。
ニッコーは、一般的な陶磁器よりも骨灰の含有量が多い「世界一白い食器」を作る技術を持っています。
だからこそ、ニッコー製の食器は肥料として活用できたのです。

2.ボナース®で育てたコシヒカリ「ボナース米」!

ボナース米
ボナース米畑

肥料として活用できるボナース®ですが、ニッコーでは更にボナース®を使ったボナース米(コシヒカリ)の栽培に挑戦していました。
ボナース米を育てている石川県白山市の鳥越地域は、昔から美味しいお米ができると言われています。
中山間地でお米が育つと、環境条件の影響で稲の成長が遅く穂の数が少なくなり、旨みがぎゅっと詰まるそうです。
今回ボナース米を栽培してくださった農家さんは、あえて厳しい環境下でボナース®を使用し栽培したところ、全国的な猛暑や水不足で一等米に認定されるお米が減少する中、収穫されたボナース米は一等米の評価を受けたそうです!

3.一等米の新米!実際に食べてみた感想

ごはん

新米を実際に炊いていただきました。
ツヤツヤ輝くように真っ白で、ふわっと甘い香りがしてとても食欲をそそられました。
まず一口いただくと、粒立ちが良く充実した食べ応えで、噛むごとにお米の甘さが広がり二口、三口と箸が進み、あっという間になくなってしまいました。
お皿から生まれたボナース®で育てたお米ですが、クセもなく食べやすいお米で大満足でした。

4.ボナース®、ボナース米の購入場所

店舗外観
店舗内装

ボナース®、ボナース米ともに、ニッコーが運営するセレクトショップ「LOST AND FOUND TOKYO STORE」(東京都渋谷区)にて店頭販売しています。
ボナース米はオンラインでも販売中ですので、ぜひご自宅でボナース米の味わいを体感してみてはいかがでしょうか?

基本情報
  • 営業時間

    11:00~19:00

  • 定休日

    火曜日

  • 取扱店

    LOST AND FOUND TOKYO STORE

  • お問い合わせ先

    03-5454-8925

  • 公式サイト ※外部サイトに遷移します

    https://lost-found-store.jp/

  • 住所

    〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1丁目15-12

  • アクセス

    東京メトロ千代田線 代々木公園駅から徒歩3分
    小田急小田原線 代々木八幡駅から徒歩5分

基本情報
基本情報

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。

記事作成者:COREZO