雑学・コラム 石川県

2024.8.19 更新

【震災復興】昔ながらの手作りにこだわる味噌屋「奥能登味噌 新出商店」

味噌
味噌②
樽①

昔ながらの天然醸造、手作り味噌にこだわり続けてきた【奥能登味噌 新出商店】。
2024年年1月1日に発生した令和6年能登半島地震で新出商店は甚大な被害を受けました。
津波の被害等もあり、一時は営業が困難となりましたが、現在は営業を再開しています。
「地震以降、応援してくれる人のおかげでがむしゃらに走ることができた」と語るのは代表の息子・新出浩二さんです。
味噌作りにかける思い、そして能登復興にかける思いをお伺いしました。

1.令和6年能登半島地震の影響、復興への思い

被災状況

日本海側屈指の漁業基地である小木港(石川県鳳珠郡能登町)からほど近くに、【奥能登味噌 新出商店】はあります。
普段は穏やかな表情を見せる小木港ですが、令和6年能登半島地震の発生により、その様子は一変しました。

被災状況

道路が割れて地面が陥没・沈下。新出商店への影響も大きく、工場は半壊判定となりました。
また、海辺にある味噌の保管庫には津波が押し寄せ、立ち入ることも難しい状態となってしまいました。

被災状況

幸いにも、中に保管されていた味噌は無事で、現在はそこから救出した味噌を販売しています。
新出さんは言います。「今の能登は、”0からスタート”の0にすら立っていないマイナスの状態だと思います。道が良くて景色が綺麗なところが能登の魅力なのに…以前のように戻ってほしいです。そして、この先30年40年さらには100年ひとりでも多くの方に奥能登味噌で喜んでほしいですね。」

2.新出商店の奥能登味噌

大豆
米麴

新出商店では、昭和32年の創業以来、昔ながらの「手作り、天然醸造」にこだわった味噌作りを続けています。
原材料は全て国内産。
北陸産の大豆と国内の海水から作られた塩に加え、自家製造した米麹を使用しています。
味噌作りにおいて麹は命。
新出商店では、能登杜氏のノウハウを伝承し、石川県産米を使った米麹を自家製造しています。

樽
みそ

そんな多くのこだわりが詰まった奥能登味噌は、自然の力を借り、1年間の発酵期間を経て出来上がります。
長期発酵ができるのは、奥能登味噌の塩分濃度が高いから。
この発酵期間を置くことで奥深い味わいになります。
軟らかくて溶けやすい、そして麹の粒が残っていることが奥能登味噌の特徴です。

3.おすすめの食べ方

3-1.奥能登味噌をつかった味噌汁

味噌汁

奥能登味噌のおすすめの食べ方をご紹介します。
まずは何といってもお味噌汁。
新出さんおすすめの具材は、きのこや甘エビ、海藻などです。
味噌に塩分がしっかりとあることによって、海のもの特有の臭みが消え、うまみをダイレクトに感じられるお味噌汁になります。

3-2.なめろうを作るなら絶対新出の味噌

なめろう

また、なめろうもおすすめだそうです。
アジなどの魚に、奥能登味噌と調味料、お好みの薬味を加えて叩いたら、ご飯もお酒も進む一品に!
地元の漁師さんからは、「なめろうを作るなら絶対新出のみそ!」と愛され続けています。
漁業の町で作られている味噌ということで、魚介との相性間違いなしです。ぜひお試しください。

ECモールCOREZOでも新出商店の商品を取り扱っています。
※ECモールCOREZO内での店舗名は「奥能登味噌ドットコム COREZO店」です。

4.能登復興マルシェ開催中

能登復興マルシェ

ECサイトCOREZOでは、能登地域の復興支援を目的とした「~買ってつながる~能登復興マルシェ」を開催中です。
苦境の中でも生産者が心を込めて作った商品を、生産者の生の声とともに紹介しています。
新出商店の奥能登味噌も紹介しています。
皆さまの支援が能登の復興の一助になります。ぜひチェックしてみてください!

基本情報

※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。

記事作成者:COREZO